小学生の夏休みの思い出

小学校3,4年くらいの頃、父親がキャンプ用品を揃えて夏休みはキャンプに行くのにどうやらハマっていて、もしかすると母が行きたいと言い出したのかもしれない。近所のママ友や世間体を気にしてのことなのか、それとも子供たちのためを思ってのことなのかは今となっては分からない。

キャンプ場は確か長野県の涼しいどこかだった。白樺がたくさんあってすごく朝は寒かったのを覚えている。

キャンプと言えばカブトムシとクワガタとりに夢中になろうとしていた。なろうとしていた、というのは結局いなかったのである。キャンプに行く計画立てる際、全国のオートキャンプ場が載っている雑誌を買って読んでいた。そこにはキャンプ場のステータスが載っていて、カブトムシの有無まで乗っており、そこにはいないというのを知っていたのでキャンプへのモチベーションは最低。なので昆虫採集を封じられたぼくはやることが無くなってしまった。

その代わり、父親の作業(テントはり、用具の準備など)を手伝わされた。嫌な思い出である。
ただ、そのキャンプ場で友達ができた。多分女の子がいたのは覚えている。年は同じくらいだったと思うが、どんな顔だったのかも忘れてしまった。

ただ、なんか手をつないだ記憶があるようななかったような、淡い思い出があったように勝手に思っている。
恋心など何もない。ただただやることがなくメンドクサイとしか思っていなかったが、今思い返すといい思い出だ。
朝寒すぎてウインドブレーカーが必要なほど死ぬほど寒かったが、生乳で作ったソフトクリームと湧き水がすごく冷たくておいしかった。
他の出来事と交じっている可能性が大だが、なんかそれも年寄りの嗜みである。

帰り際に互いの住所を交換したので、しばらく年賀状が届いていたが、すぐに来なくなり、特に何も交流もなくなってしまった。

今だったらLINEの交換やSNSで交流するのだろう。同じように交流は徐々に途絶えるのだと思うが。